伝説の漢たち−−−謎の鼻毛−−−


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サンドリア王国

この町の中心部北サンドリアの噴水横に一人の男の銅像がある。

光輝くこの世界を闇の手から救ったサンドリアの英雄の像だ。

その男は真紅の鎧を身に纏い、背中には霊気の漂う布を纏う。

彼の名は『ター・ウモン』『一騎当千』の異妙を持ち、究極奥技『無双阿修羅拳』の唯一の使い手だ。

この物語は、20年程前に闇の魔の手から世界を救った伝説の男とその仲間達の感動のスペクタクルである。


◆第一話『運命の出会い』


その日ウモンはマウラからセルビナに向かう船上にいた。ウモンが船に乗っていたのには訳がある。

遡る事半日前、ウモンはウィンダス石の区にあるアジドマルジド邸を訪ねていた。

ウィンダス連邦自衛組織『mutualhelp』のリーダーである彼に折り入って話があると言うのだ。

アジドマルジドからの話はウモンの想像を遥かに絶するものであった。

なんと、既に先駆者によって討伐されたはずの『闇の王』が復活したらしいというのだ。

ウモンは事の真相を確かめる命を受け単身調査に乗り出したのだ。 『闇の王か…』ウモンは大海原を見つめつぶやいていた。


穏やかに流れる時間。船上では釣りを楽しむ人、昼寝をする人、タイタニックごっこをするカップルなど様々な人がいる。

『ここは平和そのものだ…本当に闇の王は復活したのか?』 その時だった! いきなり後方でタイタニックごっこをしていたカップルの声が悲鳴に変わった。

振り返るとそこにはタコの化け物がいた。!船員が身の毛もよだつ声で『うぁぁぁぁ…シーホラーだぁぁ!!』と叫ぶ。

『シーホラーだと!?ヤツは闇の王の化身のはず…まさか本当に闇の王が!!』ウモンは躊躇った。

なぜなら相手は最凶最悪のシーギャング『シーホラー』ウモンの力をもってしても相討ち必死の相手だ。

動けないウモンをしり目にシーホラーはタイタニックカップルに襲いかかった!!

『やるしかない!!』ウモンが気功弾を放とうとしたその時、シーホラーの背後に一人の男の姿が見えた。


『ダンシングエッジなのじゃ〜!!』


男は掛け声と共に凄まじい速さで短剣をシーホラーに突き刺した。

当然のようにシーホラーは男に襲いかかる! 『今しかない!!!』ウモンは全身全霊の力で気功弾を放と同時に殴りかかった!!


つづく




第二話『激闘』


穏やかだった船上が一瞬にして修羅場とかした。ウモンの放った気功弾でシーホラーは『敵が二人いる』事を認識し混乱した。

一瞬の隙をつきシーフがタイタニックカップルを救う。『この男、やるな!!』ウモンはシーフにニッコリ微笑みながら渾身の力でシーホラーを殴る。

シーフも微笑み返し短剣を巧みに操りシーホラーを船外に押す。『グゲゲゲ…覚えてろよ…』そう言い残しシーホラーは消えた。

『ふぅ…』 二人はシーホラーの消えた海を見つめ額の汗を拭く。『あんたやるな!!』ウモンは汗を拭き取った右手を差し出した。

『あんたこそ^^』心地よい風が吹く船上で二人はがっちりと握手する。『ター・ウモンだ!』

『俺は…』そう、このシーフこそウモンの右腕で『名軍師』と呼ばれる伝説のトレジャーハンター『フナンゲ』である。

『あの野郎やってくれたな…』折れた釣竿を拾いながらフナンゲはウモンに問う。

『あのタコ野郎妙に強くなかったか?』『この男には隠せそうにないな…』ウモンは経緯を話した。

『何だって!それは本当か?』ウモンはだまって頷く。しばらく沈黙していたフナンゲが口を開いた。

『で、ウモンさんは何処に行くつもりなんだ?』『俺は真相を確かめるためにザルカバードに向かう…』フナンゲの顔が変わった。

『ザルカバードって事はズバール城に行くのかい?』ウモンは頷いた。『そうかw』何故かフナンゲは目を輝かしている。

『ウモンさん、俺も付いてって良いかい?w』ウモンはフナンゲの顔色でフナンゲがトレジャーハンターだと一瞬にして察知した。

『この男が居てくれれば100人力だが…、動機は不純だな…w』

ウモンはそう思いながらも先程の戦闘でフナンゲが並の短剣使いではない事を実感している。

『こちらからも頼むよ^^』『良し決まった^^』改めて握手を交す二人。先程までの激闘が嘘のように甲板は活気を取り戻した。

遠く北の地ザルカバードの方向を見つめる二人を乗せ、船はセルビナへ入っていった…。


つづく




第三話『ぃやらしく〜』


セルビナに着いた二人はバストゥークを目指し歩きだした。

バルクルム砂丘を越えコンシュタット高地中腹部まできた所でフナンゲが問いかけた。

『ウモンさん、バストゥークに寄るのは何故だい?』当然の質問である。

ザルカバードに行くにはラテーヌ高原を越えロンフォールに抜け、更に洞窟を抜けボスティン氷河に出なければならない。

道中のサンドリアに寄るならまだしも、バストゥークは全く反対方向だ。『仲間がいるんだ^^』ウモンはそう言うとデム岩の出張チョコボを指差した。

『フナさんチョコボ乗ろうかw』『だねえw乗っちゃおうw』二人はチョコボにまたがり、グスタベルクを越えバストゥークに入った。

バストゥーク共和国『久しぶりだなぁ』ウモンは両手を広げ大きく息を吸った。

ウモンがまだ駆け出しの冒険者だったころ、共に冒険に励んだ仲間がここに住んでいる。

『わたしは仲間に会いに行ってくるけどフナさんも行きますか?』

『うむ…釣りでもしようかと思ったけどこれじゃあね^^;』フナンゲは腰の折れた竿に目をやった。

『木工竿かぁ、わたしじゃ直せないなw』練金術師範のウモンも木工にはお手上げのポーズをとった。

『じゃ、一緒に行きますか^^』二人は鉱山区を目指し歩きだした。

『フナさん、今から会う人達はちょっと癖がありますが、みんなとても良い人なので^^』フナンゲはニッコリ微笑んだ。

鉱山区に着いた二人は練金術ギルドに向かった。

ギルドに近付くにつれ、中から『カキーンカキーン!』と鉄を打つような音が聞こえてきた。

『フナさん、そこのギルドに仲間がイルハズですから^^』ウモンはそう伝えてギルドに入っていった。

ドアを明けた途端『ぃやらしく〜』とウモンが言った。すると、中にいたヒュム二人が『ぃやらしく〜』と応えた。

どうやらこの二人がウモンの冒険仲間らしい。『フナさん、紹介するよ、侍のカジュさんとナイトのトモボーさんだよ^^』

『わたしはフナンゲだ、よろしくな^^』フナンゲが握手を求め手をだしたが二人は握手には応じなかった。

『フナンゲさん、あんた挨拶ってものを知らないな…』いかにも切味の鋭そうな刀を腰に指したカジュがヤレヤレとお手上げのポーズをした。

つられてトモボーが口を開いた。『挨拶は、ぃやらしく〜だよぃやらしく〜!』

フナンゲは苦笑いしながら『ぃ、ぃやらしく〜^^;』と手を差し出した。


つづく




第四話『因縁…』


『ぃ、ぃやらしく〜^^;』フナンゲは難しい顔をして手を差し出した。

二人はニッコリ微笑んでフナンゲとがっちり握手した。

『そういや、ワッキたんの姿が見えないが…』辺りをキョロキョロ見回しているウモンにカジュが応えた。

『ワッキはカザムに行ってるよ^^そろそろ帰ってくるはずだよ^^』なるほどっと握った拳で掌を叩いたウモンはトモボーに合図を送った。

トモボーはすぐに察しフナンゲの折れた釣竿を無理矢理抜き取った。

『ちょ、ちょっと^^;』焦るフナンゲを見て笑いながら光のクリスタルを取り出した。

『まぁ見てなってw』トモボーは光のクリスタルを折れた竿の前にかざして目を閉じて集中した。

『シュインシュイン…シュルルルル!パーン!!!』なんと折れた竿がもとに戻った! 『ほらよ!』トモボーはフナンゲに直った竿を渡した。

『あり^^』フナンゲが喜んでいたら後方のドアがあいた。『ぃやらしく〜』入ってきた男の顔を見るフナンゲの顔が一瞬曇った。

『おかえりワッキ^^』『おお!ウモンじゃないかw久しぶりだなぁw』ウモンがフナンゲにワッキを紹介しようとしたときフナンゲから口を開いた。

『久しぶりだなワッキ…』ウモン達ははワッキの顔つきが変わったのを見逃さなかった。

『フナさんか…生きてたんだな…』フナンゲはうつ向いたまま一言『あぁ…』と呟いた。

ただならぬ空気にウモンが口を開いた。『知り合いなの?』うつ向いていたフナンゲが『あぁ…』と口を開きワッキに目線をやり一言呟いた。

『レッドは…?』ワッキは遠い目をしながら『レッドはサンドリアにいますよ…』と応えた。

二人の間に何があったのか…。そしてレッドとは一体誰なんだ…。ウモンは二人の顔色を見ながら当初の目的を語りだした。

『そういう事で助太刀を頼みに来たんだ…』話終わったウモンを見つめる三人…一人離れた窓際で椅子に腰をおろし遠くを見つめるフナンゲ。

そんな中カジュが口を開いた。『俺は手伝うぜ^^』つられるようにトモボーも共に旅をすることを承諾する。

残るはワッキ一人だが黙りこんだまま何も言わない。どうやらフナンゲの事が気になっているようだ。

『どうするんだ?』先に口を開いたのはフナンゲの方だった。ワッキはフナンゲを真っ直ぐ見つめ『わかった…行くよ…』と返事をした。

ウモンは窓から差し込む月明かりを見つめていた…。


つづく




第五話『トゥーリアの財宝』


ギルド近くカジュの家で一晩明かした5人は、チョコボにまたがり洞窟のあるロンフォールを目指して走り出した。

ラテーヌ高原を越えロンフォールに入った頃フナンゲが口を開いた。

『ワッキ、レッドはサンドリアに居るんだよな?』ワッキは黙って頷いた。

『ウモンさん、サンドリアに寄っても良いかい?』ただならぬ雰囲気のフナンゲにウモンは頷いた。

サンドリア王国『ワッキ…案内してくれ…』フナンゲはワッキに寂しそうな顔をして言った。

ワッキは何も言わず歩きだした。二人の過去に触れてはならないと感じた3人は別行動をとることにした。

『フナさん…、しょうがなかったんだ…』ワッキは目に涙をため語りだした。

『あの時、俺達はあの人を助けるために…』うつむいたワッキに追い討ちをかけるようにフナンゲは『まだか?』と問う。

ワッキは悔しそうな顔をして『ここですよ…』とサンドリア城を指差した。

一方その頃ウモン達は南サンドリアの広場に座っていた。

『あんなワッキ見るの初めてだな…』カジュがボソッと呟いた。うつむくウモンを見てトモボーが語りだした。

『俺、知ってるんだ…』

『ワッキがしばらく出かけて帰って来なかった事があっただろ?そしてやっと帰ってきたと思ったら傷だらけで…』

『あいつ、トゥーリアに行ったんだ…』二人の顔が変わる。

『トゥーリアのお宝を探しに行ったらしいんだが、その時事件が起きたらしい…』

フナンゲ『レッド!ここにも有ったぞw』

レッド『さすが世界一のトレジャーハンターだなw』

フナンゲ『何いってるんだよw明けるぞww』

フナンゲ『うひぉ〜、こりゃジョイフルだわwww』

レッド『何行ってるんだよw』

ワッキ『レッド、フナさん、こっちにも有るぞw』

フナンゲ&レッド『じょいふるぅwwww』

レッド『フナさん、開けちゃってw』

フナンゲ『おkw』フナンゲが箱を空けた瞬間後ろで叫び声が聞こえた。

『キャー』

レッド『しまった罠だ!!』

フナンゲ『チッ…』

レッド『ワッキ!あの人を頼む!!』

ワッキ『おい…レッド…ヤバいぜこれ…』

レッド『なんだこいつら…』そこには10個の赤い目が一人の女性を囲んでいた。

謎のタルタル『お前たちトゥーリアの財宝を荒らすとはいい度胸だなぁ』

謎のタルタルは鋭い鎌の先を女性の首もとにつき立てている。

フナンゲ『クソ…罠で体が…』


つづく




第六話『真実』

フナンゲ『体が動かん…』フナンゲの視線の先には困惑するレッドとワッキの姿が。

ワッキ『なんだ貴様ら!!』

謎のエルウァーン『クックックッ…威勢のいいガルカだなぁ』

謎のミスラ『あんた達こんな事してただで済むと思ってるの?』

謎のミスラが真っ赤な目で二人をにらみつける。

レッド『まずいぞ…どうする…』

謎のヒューム『どいつから血祭りにあげてやるかな…』謎のヒュームは片手剣で『ペシンペシン!』と自分の手を叩いている。

謎のガルカ『ガルカは俺に殺らせてくれよ』

レッド『ヤバイ…ヤバすぎる…こいつら俺達二人で太刀打ち出来る相手じゃない!!』レッドの額を冷たい汗が流れる。

レッド『なんとしても彼女だけは守らねば…』レッドは10個の赤い目に囲まれた女性を見つめた。

ワッキ『レッド!どうする!!』その声にレッドはもう一度囲まれた女性を見て後ろを振り返る。遥か後ろで苦しんでるフナンゲの姿が見える。

レッド『クソッ!!二人を救うのは無理だ…何か策は無いか!!』

謎のタルタル『ケッケッケッ…さてお二人さん遊びはここまでだあよ』

謎のタルタルの鎌先が女性の喉に触れた。女性の首に一筋の赤い血が流れる。

レッド『クソッ!!ワッキ!!ブラッドウエポン頼むぞ!!!』レッドはそう叫ぶと5人に突っ込んだ。

ワッキ『ウォォォォォォ!!!!!!!』ワッキも後に続き謎のタルタルに斬りかかったその時!!

レッド『連続魔!!』なんとレッドは連続魔を使い更に『テレポホラ』を唱えた。

ワッキ『レッド?フナさんが…フナさんが残って…………』『………』『…るぞ……』ザァァァァァァァァァ…

気が付けばそこはラテーヌ高原のホラ岩の上だった。

ワッキ『なんでだ…レッドォ!!!聞いてるのか!!!レッドォォォォ!!!!』ラテーヌ高原にワッキの叫び声が木霊する。

レッド『すまん…こうするしか方法がなかったんだ…』レッドはその場にくずれ落ちた。

謎の女性『レッドさん…ワッキさん…私のせいで…』3人を嘲笑うかのようにラテーヌ高原の雨はいつまでも降り注いだ。

話を聞き終わったウモンとカジュは何とも言えない顔を浮かべ、北サンドリアに抜ける凱旋門を見つめ『ワッキ…』と呟いた。


つづく -




第七話『ひゃっほいwww』


サンドリア城に入ったワッキとフナンゲ。『フナさん…俺達を許してくれ』ワッキはその場で深ぶかと頭を下げた。

頭を下げたワッキの後ろにレッドの姿が見えた。『クッ!レッド…!!』声にならない声でレッドを睨みつけた。

『レッドォォォ!!!』フナンゲの叫び声が城内に響きわたる。

『フナさん…本当にフナさんなのか…?』レッドは一瞬目に涙をうかべたがすぐに引っ込めた。

フナンゲの形相は憎しみ以外の何物でも無いことに気付いたからだ。

『フナさん…今更許してくれとは言わない…煮るなり焼くなり好きにしてくれ…』レッドはフナンゲに近付きその場にひざまづいた。

フナンゲはレッドを睨みつけ短剣を抜いた。

『そこまでだ!!』階段上から声が聞こえた。

『フナさんそこまでだ!!』フナンゲは階段上に視線をやった。『あなたは…あの時の…』ゆっくりと一人のタルタルが降りてくる。

『カラーン…』フナンゲの体から力が抜け短剣が滑り落ちた。

『レッドちゃん、ワッキさん心配しなくて良いよ^^』階段を降りたタルタルは二人の肩を叩いた。

『久しぶりだねフナさん^^』フナンゲは思い出していた。


ワッキ『ウォォォォォォ!!!!』フナンゲの視界からワッキの姿が遠ざかる。

フナンゲ『クソッこのままじゃアイツらやられてしまう…』

フナンゲ『動けぇ!!!』フナンゲは渾身の力を振り絞り体を動かそうとするが動かない。

そんなフナンゲの目に信じられない映像が映る。

フナンゲ『レッド…ワッキ…何だよ?冗談だろ?』フナンゲの視界から3人が消え10個の赤い目だけが残った。

フナンゲは生まれて初めて泣いた。恐怖心からではない、信じていた仲間に裏切られたからだ。

謎のタルタル『お?よくみるとあそこにもいるぞ?w』

謎のミスラ『相変わらずあんたは鈍感だね…さっきからずっと居るじゃない…』

謎のヒューム『片付けてくるか…』

謎のヒュームはゆっくりとフナンゲに向かって歩きだした。フナンゲには既に生きる気力すらなくなっていた。

その時だった。『ひゃほ〜いwww』二人のタルタルが猛スピードで走ってきた。

『レコさん、【マズルカ】【はい、お願いします】www』

レコバ『わかったよwアオさんは本当にひゃっほい好きだなぁwww』レコバはチョコボのマズルカを唄った!

アオビナ『ひゃっほい〜www』


つづく




第八話『お馬鹿二人』


アオビナ『ひゃっほい〜wwww』

レコバ『ウヒャヒャヒャwww』マズルカで爽快に走るアオビナが何かにつまづいた。

アオビナ『いてて…』見るとそこには今にも死にそうな男が横たわっていた。

アオビナ『すみません…大丈夫ですか?^^;』

レコバ『どうしたのアオさん?』

アオビナ『この人引いちゃったみたい…^^;』

レコバ『え?;;』

レコバ『あのう;大丈夫ですか?;;』レコバはそぉっと顔を覗いてみた。すると、男は一点を見つめ泣いていた。

レコバ『アオさん…この人泣いてるよ…』

アオビナ『え;;;;;;;』

レコバ『な〜かした〜な〜かした〜wせ〜んせいにゆ〜ちゃ〜ろwwww』レコバはアオビナを指差して腹を抱えて笑っている。

アオビナ『;;;;;;;ごめんなさい;;;;;;』丁寧にお辞儀をしたアオビナの横を何かが通った。

レコバ『あ!兄さんこの人の仲間か?』

謎のヒューム『…』謎のヒュームは二つの赤い目でレコバを睨みつけた。

レコバ『違うみたいですね;;;;;』

アオビナ『お〜こらせた〜おこらせた〜wせ〜んせいにいうちゃろwww』アオビナはレコバに指を指して笑っている。

レコバ『そんなに目を赤くして怒らなくて…ん?赤い目?』レコバは腕を組んで考え出した。

『トゥーリア→赤い目…』レコバは辺りを見回した。遠くに8個の赤い目が見えた。

レコバ『トゥーリア→赤い目→しかも10個→最悪』

レコバ『アオさん!かぶしてね!!!』

アオビナ『え???』レコバのソウルボイス!!! レコバは魔物のララバイを唄った!! 謎のヒュームは眠った。

アオビナ『え??なに????』

レコバ『アークエンジェルだよ;;;;』

アオビナ『うあぁぁ;;;;;;;;』気が付くとすぐそこに8個の目が来ていた。レコバは魔物達のララバイを唄った。

アークエンジェル達は眠った。アオビナは手を素早く動かし魔法陣を描いた。

アオビナ『精霊の印!』アオビナのスリプガ2が発動!! アークエンジェル達は更に深い眠りについた。

レコバ『アオさん、その人をこっちへ!!』

アオビナ『わかった!!』レコバのテレポメアが発動!!

レコバ『ふぅ…』タロンギのメア岩の上で二人は肩をなで下ろした。

レコバ『兄さん、大丈夫か?』

フナンゲ『助けてくれたのか…?』フナンゲは悲しそうな顔で訪ねた。

アオビナはニッコリ微笑んだ。


つづく




第九話『トゥーリアの謎・前半』


『何があったか知らないけど、ここで剣をぬいちゃあ駄目だよ^^』

フナンゲはレコバの言葉に我に返ってゾッとする。サンドリア城屈指の衛兵達が今にもフナンゲを捕えようとしていた。

レコバは短剣を拾いフナンゲに渡し耳元で囁いた。『フナさん、一回外に出よう…』レコバは何事もなかったかのようにフナンゲを連れだした。

『フナさん、何があったの?』フナンゲはうつむいたまま何も答えようとしない。

『フナさん、サンドリア港の酒場わかる?』フナンゲは首を横に降った。

『そっか、ちょっと待ってね』レコバは何やら貝殻のような物を取りだし喋っている。

『フナさん、今から案内人が来るから一緒に酒場に行って待ってて^^』そう伝えるとレコバは城内に戻っていった。

しばらくすると案内人が現れた。『おまたせ〜^^』フナンゲはその顔を見て涙を堪えた。

『フナさん案内しますよ^^』案内人とはフナンゲをレコバと共に助けてくれたアオビナだったのだ。

アオビナに連れられフナンゲは酒場に向かった。 『レッドちゃんどうゆう事なの?』レコバはレッド問う。

『実はね…』レッドは一部始終をレコバに話した。『なるほどぉ、じゃあたまたまその時通ったんだね…』

話がわからないレッドとワッキにレコバが説明する。

『そうだったのか…レコさんがフナさんを助けてくれたのか…』レッドはレコバに丁寧にお辞儀をした。

『しかし、レッドちゃん達は何でトゥーリアに居たの?』レッドとワッキが黙りこんでいると横から声が聞こえた。

『レッドさん、ワッキさん隠す必要はありません』そこにはサンドリア王国の王女が立っていた。

『レコバさん、フナさんをここへ呼んで頂けますか?』レコバは頷き貝殻を取りだしアオビナとフナンゲをサンドリア城に呼び戻した。

サンドリア城一室 王女の呼び掛けにより、フナンゲ、レッド、ワッキ、レコバ、アオビナが集まった。

全員が集まった所で王女が現れた。王女の顔を見てフナンゲが呟いた。『あんた王女だったのか…』

そう、レッドとワッキが守った女性はサンドリア王国の王女だったのだ。

『フナさん…あなたには大変申し訳ない事をしました』王女は深ぶかと頭を下げた。

『レッドさん、ワッキさん…あなた達にも大変申し訳ない事をしました』王女は二人に頭を下げた。

『真実をお話しましょう』


つづく




第十話『トゥーリアの謎・後半』



『あの日私は国王からある話を聞かされました』王女は語りだした。

『内容を聞いて私は驚きました』『闇の王が復活しつつあると言うのです』レコバはアオビナと目をあわせ驚いた。

『更にそこには伝説のジラードの民が関わっていると…』『なるほど、それでトゥーリアか…』レコバの言葉に王女は頷いた。

『そうです。事の真相を確かめるため私は古くからの友人レッドさんに助けを求めました』

フナンゲがレッドに視線をやるが、レッドは黙って下を向いている。

『快く引き受けてくれたレッドさんは、仲間と共にやってきてくれました』

『それがフナさんとワッキさんだったのかぁ』アオビナの声に王女は頷き話を続けた。

『国王の密命のため、私の身分を隠す必要がありました』

『そこで、フナさんとワッキさんにはトゥーリアお宝発掘ツアーの名目で私はサンドリアの貴族の娘で今回のツアーのスポンサーと嘘をついていました』

フナンゲはヤレヤレと言う顔をしている。『そして、トゥーリアで散策中に私が赤い目達に囲まれてしまいレッドさんはやむをえなく私を救って下さったのです』

王女がそこまで話すとレッドが口を開いた。

『理由はどうであれ、俺は仲間を裏切ってしまった…フナさん、本当にすまなかった…』レッドはフナンゲに丁寧にお辞儀をした。

『ヤレヤレだ…どいつもこいつも嘘ばかりか…』フナンゲはそう言いながらも何かがふっきれた顔をしている。

『貸し一だからなレッド!!』フナンゲはレッドを睨みながら言った。

『すまんフナさん…』レッドはもう一度フナンゲに丁寧にお辞儀をした。

『ワッキ!お前もだ!!』ワッキは黙ってフナンゲにお辞儀をした。

『良かったぁ、仲直りだね^^』アオビナの声にレコバはニッコリ微笑んだ。

『で、トゥーリアで何かわかったのか?』フナンゲの問いに全員の目が王女に集中する。

『はい…』王女は躊躇っている。『私はあの時の見てしまいました…』

レッド『連続魔!!』更にレッドは『テレポホラ』を唱えた!! 王女『あの男!!!』『………………………。』

『私はハッキリ見ました。赤い目を見ながら笑っていたジュノ太閤カムラナートを…』

『なに!!!??』全員の顔が青ざめる。『その後の調べでカムラナートがジラードの民だとわかりました…』

『一刻の猶予もありません…』サンドリア城を照らす夕日が落ちていった…


つづく




第一部最終話『集結』


南サンドリアの広場で沈む夕日を見つめていたウモンのリンクシェルが光った。

『ウモン!ワッキだ…すぐにサンドリア城に来てくれ!』ワッキからの一方通行な言葉に3人はサンドリア城へと走った。

中に入るとワッキが『こっちだ!!』と合図している。ウモン達は急いでワッキの元に駆け寄った。

『どうしたんだワッキ!?』ウモンの問いにワッキは『話はあとだ!』と皆が集まる部屋へと案内した。

中に入り指定された席に座るウモン達にワッキが語りだした。

『ウモン、まず紹介する!!サンドリア王国自警組織のレコバさんとアオビナさん。

バストゥーク共和国自警組織のレッドさんだ』ウモン達は軽く会釈を交した。

『私はウィンダス連邦自衛組織のターウモン、こちらは、私の戦友カジュさんとトモボーさんだ』

全員が挨拶を交し終わるとウモンが口を開いた。『いったいどうしたんですか?』

その問いにフナンゲが答えた。『ウモンさん、実はね…』事の内容を聞いた3人は絶句した。

『丁度良いことに3国を代表する自警団のトップが集まったので、ここでカムラナート討伐の作戦会議を開こうと思うが異論はあるか?』

フナンゲの問いに全員黙って首を振った。全員を見回しフナンゲが語りだした。

『まず、俺の意見だがカムラナートを倒さない限り第二第三の闇の王が復活すると思われる』

『しかし、現在復活している闇の王を放置しておくことも大変危険だ…』ウモンは頭に手をやり考えている。

『そこで提案だが、闇の王討伐部隊とカムラナート討伐部隊の二部隊に別れてはどうだろうか?』フナンゲの大胆な提案に王女が待ったをかけた。

『フナさん…それはいくらなんでも危険すぎないでしょうか…』ウモン達も王女の言葉に動揺を隠せない。

『確に戦力が分断されるのは痛い…』レッドの言葉にレコバが続く。

『見れば魔法を使える人間が少なすぎると思うが…』レコバが言うように、まともに魔法を唱えれる人間が一人も居ないのは周知の事実。

その時フナンゲが口を開いた。『そうだ、そこが問題なのだ…魔法を唱えれるのがレコさん、アオさん、ボーさん、ワッキの4人だ。

更に回復魔法をまともに唱えれる人間は0だ…』全員が頭を捻っている中ウモンが口を開いた。

『仕方ない、自警団員に事情を話して志願者を集めよう…』ウモンの提案に満場一致で会議は終了した。


第一部 完


次回第二部『新たなる仲間』乞うご期待!




訂正

『まともに回復魔法を唱えれる人間がレッド一人だ』に訂正しつつ、ここで各キャラクター達の設定を大公開。

ターウモン◆モ/戦種族→タルタルウィンダス出身ウィンダス自衛組織『mutualhelp』のリーダー

フナンゲ◆シ/忍種族→ヒュームウィンダス出身さすらいのトレジャーハンター

カジュ◆侍/戦種族→ヒュームバストゥーク出身ウモンの戦友でありトモボー、ワッキと幼馴染み

トモボー◆ナ/戦種族→ヒュームバストゥーク出身ウモンの戦友でありカジュ、ワッキと幼馴染み

ワッキ◆暗/戦種族→ガルカバストゥーク出身ウモンの戦友でありカジュ、トモボーと幼馴染み。バストゥーク自警団の団員

レッド◆赤/白種族→タルタルバストゥーク出身バストゥーク自警団のリーダーであり、フナンゲの数少ない親友。サンドリア王室とも親密な関係にあり。

レコバ◆吟/白種族→タルタルサンドリア出身サンドリア自警団のリーダー

アオビナ◆黒/白種族→タルタルウィンダス出身レコバの引き抜きによりサンドリア自警団に所属


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